造園家のひとりごと

2012年5月10日 木曜日

"お庭は高いのか、安いのかわからない。"こんなお声をよく耳にします。

一般的なお客様からすると、コストの正当性はわかりにくいのも無理はありません。正直な話、造園家にとっても、説明しにくいところがあります。これに関しましては、人それぞれに価値観にも差がありますので、一概に決められるものではないかもしれませんが。ただ弊社は施工業者として、また提案者として、お客様に提供する前に、責任を持ってお勧めできる内容の資材かどうか、納得するまで吟味しております。

誠心誠意言わせていただけるならば、高いものにも、安いものにもそれなりの訳があるということです。

樹木で言えば、成長の早いものは、比較的安いし、反対に成長が非常に遅いものでは、手間が長く掛かる分(同じ大きさでも)高いのです。また、圃場に在る時には同じ樹木でも、植栽時にコストを掛けるか掛けないかで、のちに大きく差が出ます。他にもコストを大きく左右する理由はたくさんありますが、設計図書や仕様書などに表記しきれない事柄による要因が多いのです。原材料費や、製造工程・工法、信頼性などがコストに直接的に掛かってくることは言うまでも無いことでしょう。

また、当然のことですが質(素性)の良し悪しや、強度・機能、希少性、知的財産権など付加価値がコストに反映されています。でもこれらのコストは正当に掛かるべきものだと思います。

コストを下げればそれなりの覚悟は伴う事になります。

投稿者 野土歌(のどか) | 記事URL | コメント(0)

2012年5月10日 木曜日

しかしながら、わけもわからないコストが、実際に上乗せされていることも少なくは無いのです。

逆に視点を変えれば粗悪品(粗悪工事)に高いお金を払わされてるように感じます。同じお金をかけても(多くの業者を経て余計な経費ばかり)見えないところで損をします。中間マージンが以前に比べ、随分不当に高いように感じます。最近の業界事情なのかも知れませんが、中には業者価格に35%もコストを上乗せしています。お客様に認識していただきたいことは、価格の理由を誤魔化されずに、しっかりと納得がいくまで質問し、判断し、理由も含めて受け入れることです。

投稿者 野土歌(のどか) | 記事URL | コメント(0)

2012年5月10日 木曜日

近年、他の業者が施工した物件のクレーム処理を、多く手懸けるようになりましたが、あまりの粗悪工事に業界全体の体質に疑問を感じています。

ただただ枯死せずに、弱々しく残っているだけの樹木。
あるべきところに鉄筋が敷設されていない、ガレージの土間コンクリート。
強度が保てるわけの無いコンクリートの厚さ。
すぐにクラック(ひび割れ)が入ってしまう敷石。
一雨降ると何日も水が引かない土間。
雑草しか生えない土壌。などなど
これらは、設計図書にも仕様書にも表記が難しく、一般的には信頼関係で行われることです。昔はこれらが正常であることが常識でしたが、昨今ではコストを下げる為に"お施主様(お客様)の見えないところで手を抜く"ようです。快適な生活を送る為のものとして、程遠い環境ではないでしょうか。

投稿者 野土歌(のどか) | 記事URL | コメント(0)

2012年5月10日 木曜日

仲介者(担当者)に造園・外構の知識があまり無いように感じます。

樹木も含めて造園・外構の素材・性質や工程・工法などに無知(無関心)ですね。また、IT関連企業や家電関連企業などのように、ファブレス的な感覚でコストを低減しようとしています。工事においてはこれが粗悪品を生む結果につながっていますね。工事自体がDIY感覚になってしまっているように感じます。

投稿者 野土歌(のどか) | 記事URL | コメント(0)

2012年5月10日 木曜日

耐震構造偽装問題。食品偽装問題。死に至る可能性のある中国産加工食品や玩具・衣料品・医薬品。

コストを下げる為に、無責任な商材があまりにも世にあふれています。
メディアで随分報道されているにもかかわらず、生命や健康に直接的に関連の無い分野では、まだ当たり前のように行われているように思われます。

投稿者 野土歌(のどか) | 記事URL | コメント(0)

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